2009年4月アーカイブ

2009年4月21日

大金を使って堅牢なシステムを構築することに意義はあるのか

パズルのピースが揃ってきたところで、長年のテーマでもあった「激安でスケールアウト可能なWebサービスインフラ」をぼちぼち作り始めようかと考えています。上に載せるものは全然未完成なわけですが、1台から始められるように設計は考えています。
自費なので懐の具合もあり、1年くらい掛けてじっくり作っていく予定です。

さて、最初のピースはコレです。

P1010209.jpg

この業界でインフラ屋をやっている人が見ると「アホですか?」とツッコミを入れたくなるかと思います。が、コレは2世代前のRTX1000で、ヤフオクで誰でも8000円程度で買えてしまいます。可動部品もないですし、比較的ヘビーデューティーな環境での使用(山奥の工事現場に引っ張るISDNとか)もある程度は想定されているわけで、リース落ちした中古を拾っても壊れることなく長期にわたって使えるのではと期待しています。(あくまで個人的に期待をしているだけで、メーカーの定めた動作環境から外れた状況での使用は当然品質に一定の影響を及ぼすかと思います。)
中古でしかも1万切りなんて怖い、というのはわかります。なら多重化してしまえばいいわけで、ストックを含め数台をヤフオクで落としておき、同じコンフィグを流し込んで壊れたら切り替えればいいだけです。VRRPを組んでもいいでしょう。(未検証)

最新のRTX1200は現在8万円前後で購入ができますが、SPoF( = Single Point of Failure : 壊れるとシステム全体に支障を来たす、多重化されていない部分 )を無くすためには2台必要になり、16万円程度の出費を覚悟しなければなりません。性能に若干差はあるものの、近いものが1万6000円+予備分で済むなら、それでいいんじゃないでしょうか。

この業界に勤めてもう10年弱になりますが、壊れるものは新品中古にかかわらず、一番嫌なタイミングで壊れるものです。経験則になりますが、「ほぼ壊れない新品1台」よりも、「動作実績のある中古の冗長構成」のほうが余程信頼が置けます。データを並べても嘘っぽいので感覚に頼った書き方になってしまいますが:

・民生用機器の保証は「壊れないこと」ではなく「壊れた後の代替品」を保証している
・2台が同時に壊れるような環境(動作保証環境外)では、新品も中古も同じように壊れる
・数年間動いていた構成の片肺が潰れたとして、機器交換に掛かる1日の間にもう片方が
 同時故障する可能性はそれほど高くない

というのはなんとなく分かるかと思います。が、一番大事なのは

・100万円で冗長化したシステムと、2万円で冗長化した同性能のシステムがあったとして、
 エンドユーザからはどちらも「動いているシステム」としか評価できない

ということだったりします。個人でやるなら出費は抑えたいでしょうし、仕事だとしても機器に掛かるお金を給料として貰ったほうがハッピーでしょう。(大きな会社では難しいでしょうけど)
割り切れるなら、ユーザが気付かないのならばシステムは止まってしまってもいいわけです。更に言えば、ユーザが気付かなければ、何が起こったってシステムへの評価は変わりません。1秒でも止まることを悪だと思っている人がいっぱい居るんじゃないかと思いますが、10万ユーザのうち10名程度が一瞬の停止に気付いたところで、世間から見てどれだけ評価が下がるのでしょうか。課金されるサービスならまだしも、フリーのサービスならいきなり10分くらい止めたところで怒るのは数人でしょう。

大量にお金を積んでベンダー任せはとってもラクなのですが、許される環境なら安くて(エンドユーザから見て)止まらないシステムを、お金ではなく頭を使って作ったほうがいいと、別件で思い知らされてこの記事を書くに至ったわけです。個人と仕事でそれぞれ許されるサービス保証範囲は、遠く離れているようで実は交渉次第なんだな、と。

さて、次はL2スイッチとサーバですね。現状、自宅ではシングル構成になっていますが、自動車税やら車検やらで暫く出費が多いこともあり、いつになることやら・・・。

2009年4月 2日

流行に乗れない

【ニューヨークショー09】新型「スバル・レガシィ」、ニューヨークでお披露目 ( via WebCG)

排気量は500ccアップの2.5Lから(国内モデルに関しては不明)、ボディサイズも横に90mm拡大されてかなり大柄になったようです。しかしこの経済状況でそんなにデカくなった車を売るかねぇ、というのが正直な感想。

金融危機が本格化する以前から欧州車ではエンジンのダウンサイジングが始まり、PSAグループやVWグループの車では低排気量のエンジンに高圧ターボを組み合わせて中型車に載せ、燃費を稼ぐという方向にシフトしつつあります。先駆けになったゴルフTSIがそれなりに売れたということもあって、当然のように他の欧州メーカーも追随してきていますが、日本はハイブリッドや燃料電池車こそ一歩リードしているものの、中型車以上のクラスに関しては相変わらず古めかしい2.5L~のエンジンを載せてきています。(レクサスISを除く)

1.4Lで「無理なく」170ps出せる時代だというのに、国内メーカーはいったい何をやっているんでしょうかね。エンジンが軽くなればハンドリングも良くなるでしょうし。

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