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2005年6月15日

良い音

スタパ斎藤氏の blog エントリ ShureのE5cに感動したっ!! で紹介されている Shure のイヤフォンはイヤフォンに拘ってしまった人の一つのゴール(もちろん上もあるが、値段が急に上がる)であり、コレを体感してしまうと今まで使っていた2,000円程度のイヤフォンなんぞノイズ発生装置にしか思えなくなる程、忠実に音を再生する。忠実であるが為、聴きたくない音であっても as is で再生してくれるわけで、じゃあ次は音源のノイズを減らして・・・電源を良くして・・・とマニアからしてみれば楽しみが広がるものである。

が、しかし。

音というものが感覚器官の感受性に左右されまくりな曖昧な物であるから、2,000円のモノでも3万円オーバーのものでも、同じ音にしか聞こえない人も居るのである。もちろん個人差はあるが、耳は鍛えられる器官でもあるから、良い音に拘り続けた人の耳ってのはえらく感受性が上がっているものである。スピーカのケーブル一つで音が柔らかくも硬くもなると言うが、それに「無意識に」気付ける人ってのはそんなに居ない。一生懸命聴いて違いを見出すことは比較的容易かもしれないが、ちょっと聴いただけで違いが分かるようになるともう音に対して相当神経質になっている証拠である。それは決して悪いことではなく、良い音を追求したが為の結果であり、一般人よりも感受性の高い「鍛えられたいい耳」を持ったということになるであろう。

だがそれが幸せかどうかは本人の価値観にもよる。良い音が欲しいが為に鍛えられた耳は安物イヤフォンの音ダメさを瞬時に察知し、本来「音を楽しむ」はずだったのに聴いてるだけでストレスがどんどん蓄積する。中には良い音を突き詰めつつも、現実的な妥協点を見付けて安い音を許容する神経の持ち主も居るが、そうでない人ってのは今後一生高いイヤフォンを買い続けていくのであろう。

とはいえ、そーゆーこだわりってのは結構誰でも持っている訳で。

1. ユニクロの服なんざ着れない
2. トルコンATには乗れない
3. 京都の名工が作った箸じゃないと飯が食えない
4. ヒラギノが入ってないシステムではワープロ用途にも使えない
5. 1GB以下のデジタルプレーヤは存在意義を疑う
6. Lマウントのライカ以外では写真など撮れない
7. キダスペシャルのマフラーじゃないと走ってる気がしない

しかしこういう価値観には大体反論がつく。

1. いや、服は服だし
2. アクセル踏めば走る、ブレーキ踏めば止まる、何が違うの?
3. 割り箸も塗り箸もマメが掴めればなんでもいいじゃん
4. MS Pゴシックでいいじゃん、読めるし
5. そんな一杯持ち歩かないし
6. 写るンですでも写真撮れるよ?
7. いや、騒音に良い悪いなんてあるの?

こういうのを理路整然とかわせるようになると、それは趣味になっていると判断して良いだろう。自分自身で「これは俺の趣味だ」と一つ判断を下してしまうと、あとはどんどん上を欲して際限なく金をつぎ込んでいく、つまりハマる訳だ。ハマったものはいつか冷めるものでもあるが、冷めるまでのプロセスにおいて一定の購買行動を起こすのはほぼ確実であろう。嫁ブレーキや給料減額ブレーキといった購買行動を控えさせる要因があったとしても、ハマった本人はそれを必死で乗り越えようと能動的に動く。

主張に対する反論の垣根を少し低くする、つまり容易にそれを超えさせるように誘導することで、中毒性の高いプロダクトが生まれるんじゃないかな、と考えながら夜は更けていく・・・。

やっべ寝よ。

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